御前崎市 おはな助産院

御前崎市、海にほど近い静かな場所におはな助産院はあります。

御前崎市 おはな助産院

外からはほんのり潮の香りが。せかせかした物は視界に入らず、きっとこの助産院に訪れる人はゆったり過ごせるのだろうなぁと感じました。
お産を扱い、産後の母子のケアも行う助産院は元々サーフショップだった建物を自宅兼助産院として改装したのだそう。

おはな助産院にお邪魔して、出迎えてくださったのは院長の野口智美さんと野口さんのサポートをしてらっしゃる保健師の折田藍さん。

御前崎市 おはな助産院
小麦色に日焼けして、はつらつとヘルシーな印象の野口さん。

4人のお子さんのお母さん「ビッグマミー」です!サーフィンが大好きで毎朝の様に御前崎の波を楽しんでらっしゃるのだそう。海や朝日からパワーをいただいてるからなのか、野口さんとお話してると元気を注入してもらえるかの様でした!

野口さんも折田さんも、訪れたお母さんと赤ちゃんも丸ごと受け止めてくれる、そんな温かさを感じました。

そんな大らかさ漂うおはな助産院ですが、
なんと御前崎市においては総合病院以外で唯一の入院施設とのこと。お近くの総合病院や提携先の医療機関への所要時間は40分〜長いと1時間程!
なので、お母さんと赤ちゃんの安全を守るべく、お産の際に野口さんは早め早めを意識して注意深く母子の様子を観てらっしゃいます。もちろん、助産院から他病院への医療搬送とならない様に妊娠中、お産進行中もあの手この手を尽くして妊産婦さんに寄り添ってケアを行われています。

御前崎市 おはな助産院

そんなおはな助産院のお産はと言うと「穏やかなお産が多いイメージ」と折田さん。

御前崎市 おはな助産院

絨毯が敷かれたお部屋でお布団を敷いてお産します。
お部屋にはバランスボールがあったり、続き間でお風呂やトイレが有り、どこでもお産が介助出来るスペースが取ってあるそうです。野口さんご自身もそのお部屋でお子さんを出産されたそうです。

御前崎市 おはな助産院

お産はフリースタイルで、立会いは家族どなたでも可とのこと!中にはじぃじやばぁばの立会いも!
「特別な感じではなく、お母さんが過ごしやすく、日常の一コマの中にお産が有る感じ」と話されます。

御前崎市 おはな助産院
分娩にも対応できるように、広々とした空間のトイレ

産後の入院中も(建物の2階が野口さんご家族のご自宅なので)、野口家の生活音を耳にしながら日常の中でゆったり赤ちゃんとの生活がスタートする、そんな様子だそうです。

御前崎市 おはな助産院

入院中は産後のお母さんの身体を労わり、その後元気に育児出来る様、整体や骨盤ケアで身体を整えたり、タイ古式マッサージで内臓からのアプローチを図ったり…おっぱいの状況に合わせて食事を調整したり。きめ細やかです。

御前崎市 おはな助産院

いいなぁ、こーゆう産後を過ごしたい!率直な意見です。

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また、ベビーマッサージや、お母さんたちが集まってサークル活動などをするお部屋もあります。当日は、4人以上お子さんをもつ『ビッグマミー』の持ち寄りランチ会に私たちも参加させていただきました。

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ビッグマミ―が作るご飯は、どれもすごくおいしかったです。

御前崎市 おはな助産院

その窓から見える場所、玄関から入ってすぐには、キッズルームもあります。

御前崎市 おはな助産院

ちなみに、おはな助産院の「おはな」とは、ハワイ語で「家族family」という意味なんですって。訪れた母子を家族として受け入れ、「ここで産む人を自分の家族の様に迎えられる様に」という野口さんの思いがあります。

助産院を続ける中で、大切にされている事を伺ってみました。

「母子を傷つけないこと、かな。お母さんが育児を思い返した時、辛い思い出になるべくならない様にしたいと思う」

と野口さん。

「自分も自然体でいられる事も大切。ここが良い!と来てくれる人達をまずは幸せにしたい」

と話されます。ご自身は子育てがどっちかっていうと苦手!と笑って話されていましたが、そんな野口さんに寄り添ってもらうお母さんと赤ちゃん、そのご家族はありのままで受け止められ、大きなパワーと愛で包まれているんだろうなぁ。

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おはな助産院のマークは、お母さんが大きな両手で赤ちゃんを包み込んで抱いているイラストですが、まさに野口さんがたくさんのお母さんと赤ちゃんを包んでくれるビッグマミー!!そんな風に思いました。

(Kanako)

Umiのいえ代表 齋藤麻紀子さんと語り合おう♪

Umiのいえ代表 齋藤麻紀子さんと語り合おう
~静岡のお母さんのためのお話会~

日時 7月2日(日)9:30~12:00

場所 アイセル21

参加費 1500円

*お子様連れOK

横浜のNPO法人Umiのいえ 代表の齋藤麻紀子さんとのお話会を開催します♪

私たちが敬愛する麻紀子さんの言葉は、いつも愛情に満ち溢れ、胸の奥深いところに染みわたります。そんな言葉のシャワーを浴びてほしい。想いをぶつけてみてほしい。同じ時間を共有することで、違った景色が見えてきます。

<齋藤麻紀子さんの紹介>

NPO法人Umiのいえ 代表

「産む人」と「医療者」を結ぶネットワーク『REBORN』のスタッフを1995年から始め、かながわ母乳の会世話人や「どうする日本のお産ディスカッション大会」実行委員長を2006年に努めたり、多岐にわたる子育て支援活動を「母親の立場」で続けています。
編著:『だから日本に助産婦さんが必要です』自費出版 
著書:『となりのミドワイフ』さいろ社 

成人した大きな3人のお子さんのお母さん

☆毎日頑張るお母さんたちへ☆

どんなに子どもがかわいくても、腹が立ったり、悲しくなったり、この子のためと思いながら必死になって、自分もこどもも振り回すこともありますよね。

焦ったり、比較したり、周りの目が気になったり
子育てしながら、心はクタクタになってしまいます。

子どもとの間柄に、自分と親の間柄もにじみ出てくるから、心ざわざわすることもありますよね。
子育てを通して生き様を問われる日々だと思います。

こどもは、生きている子も、天に返った子も、いつだって大切なことを教えてくれます。

お産と子育てから心に得たことはなんでしょうか 。
それを、これからの人生にどう活かしていきましょうか 。
今、嬉しいことも苦しいことも、ぜひ持ち寄っていらしてください。

お母さんの手を磨くこと、懐を深くすることもお話します。

(NPO法人Umiのいえ 齋藤麻紀子)

*お申込みは、Facebookのイベントページ、または、osanlabo@gmail.comにお願いします。

自然なお産のお話inカウアイ島②

自然派の人が多かったので、情報は偏ってますが(゚∀゚)
こんなお話もありました!!

*ヒッピーの人で海中出産された方もいたらしいです!笑 陣痛がきたら海にキャンプに行くんだって‼︎笑

*産むためにカウアイに来て、アメリカ国籍を子供が取得できるようにすることもあるみたいで妊娠中は入国できない⁉︎

*あとは産後4日目に子供預けてフラのイベントでミニドレスでダンスしてたとかいう話も出てました笑

*食生活は全然厳しくないみたいで、体重増えないからバニラシェイク飲みなさいとか指導されたとか言ってました笑

*旦那さんがアフリカ系アメリカ人で、日本のママは何かにつけて消毒する、アマゾンではそんなことはない!と怒られたという話も笑

*お産の手当はあるのでだいたい10万くらいでできるけど、育休はないので産後お金が大変と。

*保育園にはオムツが取れてないと入れられない

*ベビーシッター(1時間 20-15ドル)を雇う人が多いけど、高くて働いた給料とのかねあい・・・
ママの復職は結構壁があるところは日本と似ているなと思いました^ – ^

(Ayano)

お産に対する考え方や、姿勢は様々です。日本では常識だと思っていることが、海外では、非常識だということもたくさんあります。自然の営みに逆らわず、生活や暮らしの一部としてとらえたら、日本でも、もっとおおらかな気持ちでお産にも育児にも向き合えるのかもしれません。

それにしても、お産って本当に奥深いなぁ。

カウアイ島でお産ラボ!↓
自然なお産のお話inカウアイ島①

自然なお産のお話inカウアイ島①

オアフ島から乗り継ぎ1時間、
ハワイ列島の一つカウアイ島で子育てを楽しむママたちのお話を聞くことができました^ ^

自然なお産・子育てを楽しくされているママたちはとても輝いていて子供達ものびのび過ごしているように思います。

カウアイ島でお産ラボ

カウアイ島ではお産は総合病院で。
日本でいう助産院のようなところ“バースセンター”は、2年前に助産師の方が亡くなり閉鎖されてしまったようです。 約3名の助産師がチームを組んで周産期のケアを行なっていました。

カウアイ島でお産ラボ

『命』

自分の母親が自宅出産で12歳の時に自分も妹が生まれてくるのに立ち会っていた。だから、お産は家で産むことが自然だと思っていてスムーズに自然なバースセンターでのお産を選んだ。
でも、1人目はコロラド州で助産師の診断ミス?もあり分娩がうまく進まず、総合病院へ。
無痛+促進剤で出産へ。分娩直後も赤ちゃんはウトウトして、あまり母乳を飲んでくれなかったそう…。

そのため2人目は、カウアイ島てま助産師選びを重要視!バースセンターでは話を聞いている中で助産師と合わないなと思ったら変えてもらうことも…。超音波は嫌だったので、妊婦健診は、ドプラー(筒のようなもので赤ちゃんの心音を聞くもの)のみで確認してもらっていた。
水中出産で30分で生まれるスーパー安産!そして退院はまさかの3時間後‼︎それでも旦那さんが色々サポートしてくれて特に困らなかったそう

『母』

お産って自分の母を思い出すものだと思う。
1人目、2人目共にバースセンターの水中出産でお産になり、2人目はそのつもりもなかったのに進行が早く立ち会いに…。
産後は、2日で帰宅するも周りに家族もいなく、誰も何も教えてくれなくてすごく不安だったそう。
母乳はもちろん、沐浴の仕方や赤ちゃんのお世話の仕方もろもろ毎日日本の親に電話で聞いていた。
今は3人目を妊娠中で、バースセンターがないので自宅出産を考えている。子供が泳ぐビニールプールの深いやつを買ってお産に使う予定。

『命』

39歳で初めてのお産。妊娠生活は快適だったが、予定日から4週間経っても生まれず、バースセンターでは産めなくなり病院へ。病院では心音が問題なかったので、促進剤は使わず自然に陣痛を待つことに。総合病院でもバスタブが付いている部屋があり、そこでお湯に浸かっているも一向に生まれず。
破水し、いきんでもなかなか出なかったことと赤ちゃんが苦しくなって緊急の帝王切開になり、バタバタと大変なお産だった。産後もサポート体制がまだまだ足りないので、不安だった。

カウアイ島でお産ラボ

みなさんのお話を聞いて、
とても印象深かったのは、
『自分で調べて、自分で選択をしている』こと。

そして『1人1人の行動を尊重してもらえるから、周りは気にしない』ということ。

お産はママと赤ちゃんが宇宙と繋がる体験。
奇跡の体験だけど、妊娠・出産は、なんら特別なことではない。

そんな自然な気持ちを思い出させてくれるお話でした^ ^

文化の違い、法律の違いがあるので日本と比べることではないけれど、
カウアイ島のお産・育児もまた素敵だなと思いました^ ^

〜オマケ〜
カウアイ島にはアナホラの石という
女性の聖地があるそうで、山自体が妊婦が横になってお産をしている?ような…
女性が横になっている?ような…。
そんなパワースポットがあります。

カウアイ島でお産ラボ

そこの石の上でお祈りをすると赤ちゃんができる…なんてお話も^ – ^

本当に貴重なお話をありがとうございました。
(Ayano)

つづきは、こちら↓
自然なお産のお話inカウアイ島②

いぶきの助産院でお産ラボ!

今回、いぶきの助産院でお産された方、3名がお話を聞かせてくださいました。

いぶきの助産院

喜・自・幸・暖

『喜』

アイヌお産ばあちゃんのウパシクマの一文に衝撃を受ける。
”赤ちゃんは、喜びながら生れてくる”
赤ちゃんも頑張ってるんだから、お母さんも頑張ってとか、むやみに声をかけるようなことはしなくなった。お産は、苦しい、痛いというイメージが先行しがちだけど、そのなかでも、赤ちゃんは喜びに満ちていることを知り、自分の助産師としての人生も変わった。

いぶきの助産院

『自』

自分が分かる、自然に身を任せていれば、赤ちゃんは生まれてくる。
助産院の存在を知らなかった1人目は、料理がおいしい、お母さんが楽という基準で分娩施設を選んだ。助産院では、まず話を聞いてくれる、自分の体のことを第一に、親身になって聞いてくれた。島田からだったけど、毎回、通うのが楽しみだった。リラックスした中でのお産で、赤ちゃんはこうやって生まれてくるんだということが分かって、その後の育児も自然体でのぞめた。

いぶきの助産院

『幸』

はじめてのお産で、つわりもひどく、不安で、たくさんの質問をした。小長井さんは、太陽みたいに温かくて、丁寧に納得のいくまで質問に答えてくれた。そのおかげで、産むまでのプロセスを楽しむことができた。お産は、自分と夫と赤ちゃんと2人の助産師さん、5人のチームで挑んだので、痛いけど、怖くなかった。また次も、産みたいと思える。

『暖』

妊娠の実感がなかなかわかないまま、はじめて助産院に来たとき、まだ豆みたいな姿の赤ちゃんのエコー写真を見て、小長井さんが「わぁ~かわいい!!」と言ってくれたことが、お母さんのはじまりだった。本当に嬉しくて、忘れられない瞬間だった。いぶきの助産院に出会って、人生が変わった。みんなに応援してもらって迎えたお産、この温かい瞬間を共有できたら、優しい気持ちにしかなれないし、世の中平和になる!!お母さんになれることは、すごいことだと思う。

お話をされてるお母さんたちの表情がキラキラ輝いていて、にこにこ聞いている小長井さんがいて、その場が温かな空気に包まれていたので、私たちもすごく幸せな気持ちになりました。

心から信頼出来る助産師さんに寄り添ってもらえる幸せ。そんな出会いがあることも知ってほしいなぁと思います。

いぶきの助産院

いぶきの助産院の小長井さん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!!

(Sachie)

いぶきの助産院

緑豊かな山と丸子川の近くに佇むいぶきの助産院は、駿河区丸子にあります。平成26年4月の開業から丸3年を迎えたばかりの新しい助産院です。

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階段を上がって玄関に入ると、木のいい香りが漂います。

助産師の小長井さん

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とっても気さくで、おおらかで、なによりも素敵な笑顔が印象的です。すべてを受け入れて、包んでくれる温かさがあります。

妊婦さんが移動しやすいように動線を考えて設計された室内は、診察室、分娩のお部屋、浴室が隣り合っています。

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自然素材に囲まれた温かな空間です。

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思わず籠りたくなる洞窟のような、かまくらのような畳のお部屋でお産に臨みます。カーテンや照明で、明るさも調整できます。

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お産する時は、穏やかな気持ちでいてほしいと、なるべく尖ったものがないようにという小長井さんの配慮から、天井や畳の縁も丸くなっています。畳屋さん、かなり手こずったそうです(笑)

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少し分かりにくいですが・・・角をなくした天井

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そして、壁に設置してある梯子は、海外の分娩施設でも一般的に取り入れられているもので、小長井さんは、開業にあたり、絶対に設置したいと決めていたそうです。お産がない時は、子どもの遊び場としても大活躍中です(笑)

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こんな感じでと、デモンストレーションしてくださいました!

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また、座っているこの陣痛いす、なんと小長井さんの旦那さんの手作りです。座ったままでも赤ちゃんを介助しやすいようにこのような作りになっています。実際に、私も座ってみましたが、背筋が伸びて、股関節が広がり、重心が下に引っ張られるような感じがしました。

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すぐ隣にあるお風呂では、お産がなかなか進まない人が足浴や半身浴をします。水中出産にも対応可能だそうです。

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2床あるお部屋はシンプルな和室で、大きな窓から緑いっぱいの景色に癒されます。入院時は、ここに布団を敷いて過ごします。家族も一緒に泊まることも可能です。

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診察室からひと続きになっている多目的室では、妊婦さんやお母さんと赤ちゃんが集える、骨盤ケアやヨガ、ベビーマッサージなどの教室が開催されています。

施設全体をみても、ほとんど仕切りがなく、フラットなので、妊産婦さんとって、移動するのに快適です。

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いぶきの助産院では、今までに28人の赤ちゃんが誕生しました。廊下の掲示板には、ここで産まれた赤ちゃんたちの笑顔があります。

最後に、いぶきの助産院でも、出産後、1歳になるまでほぼ毎月のように検診があります。
初めての出産の方は、その都度、信頼できる助産師さんに育児相談や産後のご自身の相談も出来て、とても心強いですね。

いぶきの助産院でお産ラボへ⇒こちらから!!

『いぶきの助産院』

助産師 小長井 祥子
〒421-0103
静岡市駿河区丸子5丁目18番20号
TEL&FAX 054-256-1133

いぶきの助産院(静岡県助産師会HPより)

 

いぶきの助産院

いぶきの助産院。

自然に囲まれたすごく素敵な空間でした。

そして何より、助産師の小長井さんが明るく元気!とても素敵な方でした。すべてを安心してお任せできる受け止めてもらえる暖かさを感じました。

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そして、いぶきの助産院で出産されたママ達も、まだ小さな赤ちゃんの育児で大変な時なのに、晴れやかな表情で育児を楽しんでいるのが伝わってきました。
助産院では、助産師さんと、マンツーマンで検診の時もゆっくりお話しできるので、毎回の検診日が楽しみだったとみなさん言っていました。

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私は個人病院だったので、確かに先生に質問しにくかったです。
毎回、少し緊張しながら通っていたと思いました。
もちろん小長井さんの人柄が一番の魅力ですね。
出産しなくてもまた、行きたい、会いたい!そう思いました。
子育てママのよりどころとしての助産院にもなっていって欲しいと思いました。

お産ラボの役割は大きいぞ!とあらためて意欲が高まりました。

(Chie)