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マイ助産師制度シェア会②

第2部では、お母さん、若手助産師さん、それから長年、子育て支援に関わっている先輩お母さん、それぞれのお話を聞かせていただきました。

マイ助産師制度の実現に向けて、まず女性が周産期における体験や経験をシェアし、

自分に何ができるか

自分は何をしたいか

どう動けばいいか

考えるきっかけになればと思い、今回、3名の方に声をかけさせていただきました。

3つの異なる場所でのお産体験を話してくださった岡村歩さん。


いろんな疑問を抱えた最初のお産・・・

これが普通?みんなそう?当たり前?

1時間待って、2,3分の健診

健診、出産、産後ケア、すべて担当者が違う

恥骨の痛み「仕方ないね。」

モニターがずれないように、仰向けで耐える陣痛

会陰切開、裂傷

その場限りの相談・・・

無事に生まれたし、こんなものか!?

納得しようとしたけれども、思い出すたびに辛い思いがよみがえり、いろいろ調べた結果、自分の理想を求め、2人目は、助産院でのお産を決意!

助産師さんと出会い、話すことで、救われた。

自分のためだけに、時間を使って、丁寧に対応してくれた。1人目のお産も受け入れることができた。

穏やかな出産から、また産みたいという意欲へ。

同じ助産院でお産ができないことを知った3人目の妊娠で、助産院を求め、島田市から静岡市でのお産を決意。

あらゆる不安に丁寧に向き合ってくれた、元気で明るい助産師さん。モニターに映る小さな胎児を見て、自分のことのように

「まぁ~かわいいねぇ。元気だねぇ。」

その言葉に、自分を肯定してしてもらえた気がした。
自分が求めることすべて叶えてもらい、家族みんなで新しい命を迎えることができて、最高に幸せな時間を過ごすことができた。

お産は、痛い、辛い、苦しいっていうイメージが先行しがちだけど、3人の子どものお産体験から、また産みたいって思えるお産、一人一人の産む力をどうやったら出せるかなって考えることも大事だということが分かった。

そういう点で、助産院では、家族のことも含めて理解し合える関係で、すべてを受け止めてもらえる安心から、お産もリラックス臨めるのではないかと思う。

お産だけじゃなく、産前産後、女性に寄り添ってくれる助産師さんの存在が地域に必要。

島田市では、現在、市民病院が分娩休止中で、唯一あるクリニックにみんなが集中し、地域の産科医療が疲弊し、お母さんたちにも選択肢がなく、ケアが行き届かない状況。なんとか島田市に助産院を誘致したいと思案し、今後活動していく予定。


ご自身のお産体験からの気づき、それから地域が抱える問題をお話ししてくださいました。
女性、ケアを受ける側から発言、発信していくことは、とても大切だと感じます。

お産ラボでも、岡村さんの活動に協力、応援し、島田市の動向を見守っていきたいと思います!

*岡村さんも参加してくれた、いぶきの助産院でのお産ラボ

 

 

 

 

 

 

マイ助産師制度シェア会の感想

静岡発!お母さんと考える『マイ助産師制度』

先日、初めてお母さん、学生さんたちに向けてシェア会をしました。レポートは後日まとめますが、参加された皆さんの感想です。

私自身、学んできたことの課題とともに、伝え方など、様々な反省点もありました。最初の一歩として、ここから『マイ助産師』が少しずつひろがって行くように、これからの糧にしていきたいと思います。

< 参加者の感想 >

 

マイ助産師制度について初めて聞いて、内容も分かってよかったです。助産師として、今後どうしたいのか考えるいい機会になりました。3人の方のお話も聞けて良かったです。
ありがとうございました。


不妊治療を経てのやっとの妊娠で、とても不安ばかりで。わからないことばかり、不安なことばかりでモヤモヤしている中で、助産師さんのことを知れて良かった。病院を変わってから、何度か健診に行っているが、まだ1度も助産師さんとは話ができておらず、誰に聞いていいかもわからず家に帰ってくることがいつもです。
マイ助産師さんをほしいと強く思いました。聞きたいこともいろいろ出てきたので、自分でも調べたいと思いました。


内容がとってもわかりやすく、制度がどういうものかわかった。だからこそ、もっとたくさんの参加者がいたらよかった。マイ助産師制度、すっごく共感しました。応援しています。私も頑張ります。


みなさんの出産体験の中で、マイ助産師の必要性を聞けたので、とても分かりやすかったです。自分自身は、総合病院、個人病院で出産したので、”助産師さん”という存在にピンときていないのが正直な気持ちです。いろいろな方の話を聞く機会がもっと早く(妊娠前や妊娠期)にあればいいなと思いました。


マイ助産師制度について、もっときちんと知りたいと思います。


このイベントを通じて、マイ助産師制度について知りました。マイ助産師による継続ケアの必要性や実現のための課題を詳しく知ることができました。また、3人のスピーカーの方から、お産体験やお母さんのための活動について、生の声・思いを聞くことができ、貴重な体験になりました。


助産院・病院の出産の違いを学ぶことができた。病院に勤める多くの助産師にも、My助産師制度を知り、実施に向けて動いてほしいと思う。また、これから妊娠・出産する方に、助産師や助産院を知ってほしい。広報が必要だと思う。


学生ですが、助産院を知らないお母さんたちがほとんどだと本当に感じています。病院での実習でも、助産師さんたちが熱心にケアしているのを目にしていましたが、やっぱりいつでも聞いてもらえる、安心感の違う助産院のすばらしさを改めて感じました。だからこそ、マイ助産師を広めていくことが本当に必要で、私も学生として、4月から、新人助産師としてできることがあれば、力にぜひなりたいと思いました。ありがとうございました。

尚、当日SBSテレビの取材がありました。ほんのちょっとだけ、シェア会の様子が放映されるかもしれません。

放映日は7月3日(火】18:15~19:00
SBSテレビ 6チャンネル
「イブアイしずおか ニュース」内のコーナーとのことです。

 


マイ助産師制度シェア会

マイ助産師制度とは?

昨日、駿河区にあるいぶきの助産院で、静岡市助産師会のメンバーに向けて、マイ助産師制度のシェア会をしました。

助産師さんが15人以上も集まって、意見交換をしました。

 

私は、自分のお産体験から、お産ラボを立ち上げた経緯、さらに出産ケア政策会議の研修生になったきっかけをお話しました。

そして、くさのさんがシンポジウムの時にドーリング景子さんがまとめられた資料を提示しながら、マイ助産師制度について、主に助産師さんの視点から、その課題も含めて説明しました。

静岡からは、東京のシンポジウムにもたくさんの助産師さんたちが参加してくださいました。

参加するまでは、イメージしにくかった!!

そんな率直な意見をいただきました。

マイ助産師制度は、未来に向けてスタートしたばかりのものなので、これからボトムアップしていくことが大切だと改めて思いました。

まずは、一人ひとりができることからという観点を持ちつつ、助産師さんがお母さんにもっと認知され、地域で活躍できる場所や仕組み作りをしていくこと、助産師さん同士のつながりを強固にすることなどを中心にいろんな意見が出されました。

*子育て支援包括センターへの参入

*母子センターの復活?!

*お産を取り扱うことへの自信や経験不足をどう乗り越えるか

*自己申告制で助産師さんの手から母子手帳をもらう?!

などなどです。

そして、くさのさんからの提案に、助産師さんたちが呼応することで、新たなプロジェクトが立ち上がりそうです。

その他にも、静岡市の産後ケア事業におっぱいケアを取り入れるための助産師さんたちの熱心な働きかけや、今春、大学を卒業された助産師さん2人による研究成果の発表を聞いて、

静岡の助産師さんたちってすごい!!

もっと助産師さんたちと、お母さんをつなげたい!!

そんな想いがさらに強くなりました。

 健康な赤ちゃんが生まれればいい!!

それだけでなく、その過程でのケアの在り方こそが大切であって、その経験が子育てにも大きな影響を及ぼすことが、国際的な調査でも明らかになっています。

そして、女性たちもようやく声を上げはじめています。

すべての女性に、マイ助産師を…

今回は、助産師さんへ向けてのシェア会でしたが、次は、お母さんたちにも『マイ助産師制度』のシェア会を開催したいと思います。

 <助産院情報>

助産院へ行こう!!レポート⇒いぶきの助産院

 

いぶきの助産院でお産ラボ!

今回、いぶきの助産院でお産された方、3名がお話を聞かせてくださいました。

いぶきの助産院

喜・自・幸・暖

『喜』

アイヌお産ばあちゃんのウパシクマの一文に衝撃を受ける。
”赤ちゃんは、喜びながら生れてくる”
赤ちゃんも頑張ってるんだから、お母さんも頑張ってとか、むやみに声をかけるようなことはしなくなった。お産は、苦しい、痛いというイメージが先行しがちだけど、そのなかでも、赤ちゃんは喜びに満ちていることを知り、自分の助産師としての人生も変わった。

いぶきの助産院

『自』

自分が分かる、自然に身を任せていれば、赤ちゃんは生まれてくる。
助産院の存在を知らなかった1人目は、料理がおいしい、お母さんが楽という基準で分娩施設を選んだ。助産院では、まず話を聞いてくれる、自分の体のことを第一に、親身になって聞いてくれた。島田からだったけど、毎回、通うのが楽しみだった。リラックスした中でのお産で、赤ちゃんはこうやって生まれてくるんだということが分かって、その後の育児も自然体でのぞめた。

いぶきの助産院

『幸』

はじめてのお産で、つわりもひどく、不安で、たくさんの質問をした。小長井さんは、太陽みたいに温かくて、丁寧に納得のいくまで質問に答えてくれた。そのおかげで、産むまでのプロセスを楽しむことができた。お産は、自分と夫と赤ちゃんと2人の助産師さん、5人のチームで挑んだので、痛いけど、怖くなかった。また次も、産みたいと思える。

『暖』

妊娠の実感がなかなかわかないまま、はじめて助産院に来たとき、まだ豆みたいな姿の赤ちゃんのエコー写真を見て、小長井さんが「わぁ~かわいい!!」と言ってくれたことが、お母さんのはじまりだった。本当に嬉しくて、忘れられない瞬間だった。いぶきの助産院に出会って、人生が変わった。みんなに応援してもらって迎えたお産、この温かい瞬間を共有できたら、優しい気持ちにしかなれないし、世の中平和になる!!お母さんになれることは、すごいことだと思う。

お話をされてるお母さんたちの表情がキラキラ輝いていて、にこにこ聞いている小長井さんがいて、その場が温かな空気に包まれていたので、私たちもすごく幸せな気持ちになりました。

心から信頼出来る助産師さんに寄り添ってもらえる幸せ。そんな出会いがあることも知ってほしいなぁと思います。

いぶきの助産院

いぶきの助産院の小長井さん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!!

(Sachie)

6月のお産ラボ

 6月は唯一の祝日がない月・・・そして梅雨

お母さんにとって、洗濯には悩ましい季節ですが・・・
畑では、水と太陽の光をいっぱい浴びた野菜たちがぐんぐん成長し、一面に水が張られた田んぼでは、一斉に鳴きだすカエルや虫たち、それを狙う鳥たちの攻防を垣間見ることができ、生命力がそこら中にあふれています。

さて、何かと雨にご縁があるお産ラボの6月の予定です。

< お産ラボ 6月の予定 >

13日(火)10:00~

助産院へ行こう! いぶきの助産院編

駿河区丸子にあるいぶきの助産院に伺います。

いぶきの助産院(静岡県助産師会HPより)

20日(火) 10:00~

助産院へ行こう! おはな助産院編

御前崎市で唯一の分娩施設として奮闘中のおはな助産院に伺います。

おはな助産院HP

*助産院へ行こう!では、上記、2施設を見学したい方をそれぞれ1,2名ずつ募集します。
当日は、施設見学のほかに、院長である助産師さんのお話を聞いたり、そこでお産をされたお母さんとプチお産ラボを予定しています。

29日(木) 9:45~12:00
第16回 お産ラボ 藤枝第一建設HIBIKI

素敵なモデルルームで、2ヶ月に1度、お産ラボを開催させていただいてます。
Culasu+(暮らすプラス)
第一建設プロデュースライフスタイルイベントより

*イベントへの参加申し込み,質問等は、osanlabo@gmail.comからお願いします。
尚、29日の第16回お産ラボについては、上記のCulasu+からもお申込みを承ります。よろしくお願いします。

まだはっきりお知らせできないのですが、あんなことや、こんなことも、あったりします?!
マイペースではありますが、お産ラボ、丁寧に積み重ねていきたいと思います。

kyoto

また、先月から、出産ケア政策会議に参加しています。今後1年間、毎月1度、京都へ通い、お母さんとして、お産をとりまく課題に取り組んでいきます。お産ラボでたくさんのお母さんから聞いたリアルな声を届けていきたいと思っています。まとまり次第、こちらでもシェアしていきたいと考えています。