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令和元年、お産ラボの歩みを振り返る⑤

昨日は、3月5日産後の日だったそうです。
お産ラボを立ち上げたのは、3月8日産婆の日!

偶然とはいえ、どこまでも助産師さんが好きな私です。

さて、助産師さんが好きすぎて、ついに・・・

『ままここっち』誕生!!
お産ラボの拠点に助産院がやってきた

きっかけは、昨年の3月のことでした…
2月に開催された母子と助産師の交流会vol.2(新型コロナウィルスの流行で、今年は中止になりました…残念)の反省会をかねて、実行委員が集って、くさの助産院で食事会がありました。

その時、助産師会で、助産師さんが集れて、産後ケアができる施設をつくる構想があって、その場所を探しているという話がありました。

そういえば、お産ラボの拠点は、1階が空いてて、その有効活用法を探っている!!そんな話をすると、

「そこに入ればいいんじゃない??」

くさのさんの一言で、翌月には下見、相談、それから駐車場確保、引っ越し、そして9月OPEN!とんとん拍子でいろんなことが決まっていきました!

かくして、ままここっちは誕生しました!!
お産ラボの拠点に、助産師、関さんのミルキードリーム関母乳育児相談室と、助産師、稲葉さんのいなば助産院が仲間入りしてくれました。

 ミルキードリーム関母乳育児相談室
     助産師 関さん

  いなば助産院 稲葉さん

ままここっちは、基本的に、2つの助産院として存在しています。
いなば助産院も静岡市の産後ケア事業の委託施設です。
(チラシは、2019年度)

生後4か月未満の赤ちゃんとお母さんが利用できますので、ぜひ活用してくださいね!!

産後だけじゃなく、産前の悩みや不安にも寄り添っていくれるので、まずはお電話で相談してくださいね!

毎週木曜日には、ミルキードリームの関さんがベビーマッサージ講座を開催しています。寛ぎながら関さんとのおしゃべりや講座後に出されるおやつも大好評です。

また、助産院実習に来た学生さんと一緒に、お産ラボをしたり、育児中のお母さんと赤ちゃんとのふれあったり、お母さんの声を直接聞いてもらったりできるのは、ままここっちならではの強みです。

              助産師 × お母さん × 学生

世代を越えて、命のバトンをつなげていきます。

また、お産ラボの若い助産師さんたちにとっても、関さんや稲葉さんから学ぶことも多く、助産師さん同士の交流の場になっています。

今後も、お産ラボとのコラボ企画なども開催していく予定です!
お産も子育ても一人ではできません。多くの人がつながって、ともに成長を見守る場所、みんなの心のよりどころになるように、ままここっちを整えていきたいと思います。

 

令和元年、お産ラボの歩みを振り返る④

 3月8日に向けてカウントダウン!!

お産ラボの平田です。普段、過去を振り返ることをほとんどしない私ですが、こうして数日、記事を書いていると、お産ラボへの想いと、仲間への感謝の気持ちが募ります。

令和元年、お産ラボには、2人の赤ちゃんが誕生しました♡
家族が増えるようで、自分のことみたいに嬉しいことです。

順心の講座でも大活躍だった、かなちゃんと赤ちゃん!!私は、妊婦健診から同行させてもらって、ずっと一緒にわくわくドキドキを共有しました。そして、なんとお産に立ち会わせてもらいました。お産の圧倒的なエネルギーの前に、ただただ見守るしかできませんでしたが、本当に神聖で感動的で幸せな体験でした。

お産の時に、おろおろしてしまうお父さんたちの気持ちもちょっぴり分かりました笑

そして、みぽりんの自宅出産には、プロジェクトメンバーとしてサポートしました。
その名も『うちうみプロジェクト』
いいお産の日のイベントで本人が発表してくれたスピーチを紹介します。



私は9月5日に第3子を出産しました。
妊娠発覚から出産までの10か月、人生の中で一番幸せな期間を過ごすことができました。

今日はそんな10か月を皆さんに少し紹介したいと思います。

突然ですが皆さんのイメージするお産はどんなお産ですか?

私のイメージするお産は布団の上で自然に身を任せてゆったりとした感じでした。

多分テレビで見た自宅出産か助産院でのお産が記憶に残っていて結婚をする前からいつか出産するときはそんなお産がしたいなとなんとなく思っていました。

2013年に第1子を出産しますが、病院で出産しました。

2015年に生まれた第2子は助産院で出産。

どちらのお産もいいお産でした。でも何かもやっとするというか、あー満足だったっと大きな声で言えるお産ではなかったなと感じていました。

そんなもやもやをぐるぐる巡らせているうちに3人目を産むことがあったら自宅で産んでみたいと思うようになりました。

私のイメージするお産、布団の上で自然に身を任せるお産は自宅なら叶えられるかもしれない!そう思ったんです。

ただ自宅で産むとしたら入院期間がありません。

入院がないなら出産当日からの食事や身の回りのこと上の2人の世話も自分がやらなければいけない。

さすがにそれは厳しいけど、実家の母は仕事をしていてがっつり頼ることはできない、義理の母は近くにいるけど、がっつり頼るとお互い疲れそうとかとか自宅出産のハードルは高く見えました。

いろいろ考えて、ふと友達に頼もう!どうせなら妊娠期間から共有してみんなでお産を楽しみにしてもらうことはできないかなと思いついたんです。

そして立ち上げたのがうちうみプロジェクトです。

うちうみプロジェクトの目的は3つあります。

1メンバーみんなが妊娠期間から共有し、自分の出産のようにお産を感じてもらう

2妊娠中から産後のサポート

3自宅出産が出産の一つの選択肢として少しでも広まってほしい

サポートが薄い人でも自宅出産を選択肢の一つに入れてほしいという私の願い

そして集まってくれた12人のメンバーは私の大好きな人ばかりです。

LINEのグループで妊婦検診のことを共有したり、私の些細な悩みや思いを聞いてもらったり、時間に都合のつく人は一緒に妊婦検診に来てもらいました。

でも妊婦検診ですることといえばお菓子を食べながら話に花を咲かせること。

くだらない話8割、まじめな話2割、ゲラゲラ笑って、パクパク食べて、意味のないような時間が何よりもかけがえのない時間でした。

一番幸せだったことは私のお腹に巻くさらしにみんなで刺繍をしてくれたことです。

背守りと言って古くからあるお守りです。

5メートルくらいのさらしを広げてみんなでチクチク。そのさらしを巻くと幸せで満たされました。

あっという間に過ぎてしまった妊娠期間、気づけば予定日目前の9月5日についに出産の日を迎えました。

出産は私のイメージ通り、イメージ以上の満たされた幸せなお産でした。

特別感が全くない、日々当たり前にあるかのような雰囲気の中、4畳半の和室でお産をしました。

産んだ直後から次々と来てくれるうちうみプロジェクトのメンバー。

平日の昼間なのにみんな来てくれて満面の笑みで娘を抱いてくれました。

妊娠期間をともに過ごしていた分、メンバーもみんなとても嬉しそう、ただの友人の出産とは違う顔をしてくれているなと感じました。

そんなみんなの顔を見るとまた幸せ。幸せが幸せを連鎖させる。出産って本当に尊い瞬間です。

産後も冷蔵庫の中はタッパーが入りきらないほどにおかずがあり、食事に困ることはありませんでした。みんな自分の家のように台所を使い、子どもたちと接し、私と話してくれました。

出産をして自分の子供が生まれたこと以上にみんなの優しさが嬉しい。

ただただ幸せな時間でした。

このうちうみプロジェクトを通して気づけてことがあります。

出産はお産自体が重要ではなくて
妊娠期間や産後が大事ということ。

これ以上ない妊娠期間を過ごすことができて、出産直前の時期には別に自宅で出産できなくてもいい、病院に行くことになって例え帝王切開とかになったとしても満足だなと自然と思える自分がいました。

そして産後みんなが私のことを気遣いケアしてくれる。いっぱい愛をもらって私が満たされると目の前にいる赤ちゃんのことがすごくいとおしく感じました。

愛をもらうと人を愛することができるんだなと実感。

お母さんを満たさないと赤ちゃんを満たすことはできないと身をもって感じることができました。

私が過去2回のお産に100%満足をしていない理由は出産場所やスタイルの問題ではなく妊娠期間、産後にあったんだと思います。

私はこの話をすることで自宅出産を推奨したいわけではありません。一人ひとり様々な事情があります。自分に合う出産スタイルを考えてもらえればいいと思います。

でもどんな出産を選んだにしても一人でお産することはできません。妊娠期間も産後も一人で超えるには山が高いです。

人にサポートをお願いすることはとても勇気がいります。でも頼られるってきっと嬉しいことです。

ぜひ、第2、第3のうちうみプロジェクトを立ち上げてみてください。

今まで感じたことのない幸せを感じることができると思います。

*うちうみプロジェクト10か月のスライドショーFBにアップしたので、見てください。最後に出産時の映像も流れますので、ご了承ください。


子どもは、宝です。
仲間とともに、子どもの誕生を喜び、成長を見守れることができて、とても幸せです。

1人でも多くの女性が幸せなお産体験ができますように・・・

第31回お産ラボ@藤枝第一建設

梅雨に入った6月に開催された藤枝お産ラボ当日は、とてもいいお天気で心地いい日差しと気持ちいい風が吹く朝でした。

生後2ヶ月の赤ちゃんとママ、6ヶ月の赤ちゃんとママそしてお腹に赤ちゃんがいるお産ラボスタッフと2歳の子どもちゃんとスタッフたちで穏やかな雰囲気の中スタートしました。

【礼】

感謝。主人、家族…すべての他の人に。

子どもの名前も礼くん。令和時代だし家族みんなで喜んだ。

上の子とは2歳差で、この子の妊娠中は出血が続いていたけど無事に生まれてくれた。だから感謝の一語だと感じる。

実は、助産院で産みたかったけど家族と話し合って病院で出産。病院の先生も優しくて結果的には良かった。

 

【伴】

ずっとお産ラボに参加しようと思っていて、この“伴”の1文字は前から決めていた。

3人目の子で助産院で出産した。1人目の時がクリニック、分娩台で横になる時間が長く辛かったりした事などの経験から、3人目を出産するときに助産院を自分で探しぶどうの木助産院に決めた。助産院が決まったら、分娩スタイルを決めていく。自宅分娩という選択もあったが、家族と話し合い助産院で分娩と決定。33週で逆子、切迫…色々あったが助産師さんがいつも一緒にいてくれた。出血で入院した時もついてきてくれて、励ましてくれた。連絡をくれたりLINEでも。いつもいつもそばにいてくれた。検診の時も出産の時も声のトーンが同じで全く不安を感じることなく、辛い時でも安心できた。助産師さんは、出産のことだけでなく家族のことのすべて知っていてくれている。産後2ヶ月の今でも傍に一緒にいてくれている。

【楽】

3人目妊娠中。1人目の出産は助産院だったがとてもさみしい思いをした出産だった。その理由は近くにいてくれなかったから。話をしてくれる人は食事を運ぶ人や面会の人だった。

産後、助産師さんに「出産の時騒いですいませんでした。」と話したら苦笑いされたことがとてもいやだったし辛かった。自分自身の中では、出産はすべてを開放していいと思っていたからすごく違和感を感じた。
今回、助産院出産希望したが自宅の近くにない状況からスタート。3人目の出産場所の選択は家族(同居中の家族も)とたくさん話し合った。その中では自分のお産なのに自分で選べないことでとでも悩んだし、一時はもう産みたくないとも思う時があった。結果最終的に、くさのさんで産むことが決まりすごくうれしい!そして今すごく楽しい!

出産は家族と一緒に一体感。そして、私らしく♪そんなお産が迎えられると思う。

これから出産まで何が起こるかわからないし、もしかしたら助産院で産めないという状況になるかもしれないけど、私が自分でめいっぱい考えて納得して進んできたから何があっても後悔はないと思っている。

今回のお産ラボの内容は、お産ラボが目指す“my助産師制度”に近い出産やこれから出産を迎える女性に知っていて欲しいお話だと感じました。助産院で産んでも病院で産んでもどんな場所で産んでも間違いではなく、妊娠中から出産時・産後と私の傍にいてくれる人、寄り添ってくれる人、受け止めてくれる人がいるかどうかが重要なんだと思います。

まさに『【伴】走者』の存在とその場所。

それから、ママ自身が(家族も)どんな出産がしたいかを考えて情報収集して選んで決めて納得していく事が幸せなお産から子育てへとつながるのだと思いました。

参加していただいた方の感想に、妊娠前から妊娠や出産などについて知る機会があるといい。という内容がありました。ここは性教育としても必要だし大切なところですね。

現代のネット社会では情報を携帯やパソコンですぐに手に入れることができますが、それにプラスして人と人との交流やリアルな想いをコミュニケーションできる『お産ラボ』の存在。

お産を・女性を・家族を・社会を子育てをも支えていっちゃうんだろーなーと再確認した時間となりました。

参加していただいた方々、お産ラボ藤枝メンバー、そしていつもお世話になります第一建設様、ありがとうございました!

また次回⒑月(藤枝)もよろしくお願いします。(Mika)

常葉大学で原点回帰

先日、常葉大学の看護科の母性看護概論『対象の理解と妊産婦への支援』の講義をしてきました。

はじめに、くさの助産院の院長、草野さんが、分娩施設、出産件数などのデータや、助産院の業務や助産院でのお産やイベントなどを資料や写真とともに分りやすくお話しされました。

そして、私は、自分のお産のことや、お母さんたちの想いを、看護学生さんというよりも、むしろ将来のお母さん、お父さんたちへ向けて、お話してきました。

これまでにお産ラボに参加してくださったみなさんの漢字1字やエピソードなども紹介させていただきました。

お産ラボの沢山のお母さんの体験談から紡ぎだされた想いを
ロビン・リムさんの言葉を借りて、

”痛みを苦しみに変えないケアをしてください”

と伝えてきました。

講義後の感想には、助産院の存在や水中出産に対する多くの驚きや興味を持ったという言葉のほかに、助産師への憧れや、くさのさんと私の関係性についても書かれていて、学生さんたちがそれぞれ、医療者として、また未来の自分事としてとらえてくれたことに感銘を受けました。

看護師、助産師、そしてお父さん、お母さんになるときに、少しでも頭の片隅にあったとしたら、これ以上の喜びはないです。

この講義は、3年目になりますが、このような機会を与え続けてくれる常葉大学の濱松先生、草野さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

また、お母さんである私が、お母さんとして学生さんの前でお話しすることができるのは、お産ラボに参加し、体験談を話してくれるお母さんたちがいるからです。

改めて、ありがとうございます。

実は、お産ラボのルーツは、常葉大学の看護学生さんとのお産を語る座談会でした。

もっと若い人たちにお産について知ってほしい!
助産院について知ってほしい!

一方で、

学生さんとの接点は限りなく・・・ない

そんな私の想いを聞いて、草野さんが場を与えてくれました。くさの助産院で2日連続で開催した座談会は、涙あり、笑いあり、とても素敵な会になりました。

妊娠中、私が*『誕生』の記録を読んで、お母さんたちの言葉に背中を押されたように、自分も誰かの役に立ちたい!

お母さんになったら、それができる!
お母さんだからこそ、できる!!

そう確信しました。

その時、お母さんが、お母さんになるまでの過程や、感情の変化、お産、育児すべての経験が輝きを放つような気がしました。

昨年は、常葉大学の男子学生さんたちと、お産ラボ・おっさんラボをしました。また、母子と助産師の交流会にも実行委員として参加させていただいてます。
ご縁を大切に、これからも、お産ラボを丁寧に積み重ね、お母さんたちの想いをあちらこちらに届けていきたいと思います。
みんなが少しずつ、お産に向き合う機会を作っていきます。

さて、講義後の控室で思いがけず、濱松先生から、たった2人の若手助産師さん(当初は、クーデーターとも言われたとか)によって、この30年くらいで変貌を遂げた静岡の助産師会について聞くことができました。
今では、その動向が全国的に注目されています。

ご本人は、すっかり忘れてた、なんて謙遜されていましたが・・・
改めて、草野さんが与えてくださっているものの大きさに、そしてその恩恵を受けることができる幸運さに身震いする想いです。

『誕生』は、くさの助産院でお産をしたお母さんたちの体験談をまとめた冊子です。

お産ラボ夏祭り~出会いにありがとう~

最初で最後の
お産ラボ夏祭り!!

8/11(祝・土) 10:00~13:00
アイセル21  1階ホール(子ども室)
入場無料
どなたでも参加できます♡

【お産ラボ夏祭りプログラム】

9:30~受付開始
9:45~開場
10:00~オープニングアクト
≪バラボでわっしょい!!≫
みんなでバランスボールで弾みましょ♪

【第一部】10:20~
くさの助産院20周年おめでとう!
★くさの助産院のあゆみ スライド上映
★お祝いスピーチ
お祝いしたい人、飛び入り参加大歓迎~!!!
★くさのさんのお言葉
★写真撮影

【第二部】11:00~
お菓子のバラ撒き大会!!

くさのさんとゆかいな仲間たちによるワークショップ
恵子の部屋(くさのさん)
★助産師さんトークラリー
助産師さんとお話をしてスタンプget!
助産師さんブース
ふぉと*いろ 
ニューボーンフォト&授乳ふぉと写真展
スマホの撮り方プチ講座
おしりふじ
おまる試乗会
おむつなし育児展示
色紡(いろつむぎ)
布ナプキン紹介
遊月(あそびつき)
手作りおもちゃ作り
★子育てサークル エスポアール

子供服、おもちゃのリユース交換
湯浅畳店
畳コースター
お産ラボ
うちわ作り・缶つみ競争!ほか

★特別協賛
エムズキュアさま
くさの助産院で足育講座を開催。多くのお母さんに足育の大切さ、靴選びのコツなどを丁寧に教えてくださいます。
いつも、ありがとうございます!!

【協賛金・お菓子などの物資協賛】
大歓迎です!!
よろしくお願いいたします

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Facebook イベントページ
草野さんへのメッセージも絶賛受付中!

こんにちは、赤ちゃん!

夏至の昨日、

お産ラボに小さな仲間がやってきました♡

ただただ、可愛い

ひたすら、愛おしい

今回、妊婦さん、ご家族、助産師さんのご理解とご協力もあって、妊婦健診にも同行し、写真を撮影させてもらっていたので、赤ちゃんの誕生が、自分のことのように嬉しいし、とっても感慨深いです。

5月初旬、みんなの目線の先のモニターの中にいた赤ちゃん

ほら、ここにいるねって。

さらしをきゅって巻いてもらっている姿が、懐かしくって愛おしくって、私にとっても本当に幸せな時間でした。2週間前の健診の時は、実習中の学生さんも一緒でした。緊張気味におなかに優しく触れる学生さんたちと、どんっと構えて身を任せているお母さんの表情、どちらも素敵でした。どさくさにまぎれて、学生さんのあとに私もトラウベで赤ちゃんの心音を聞かせてもらいました。

助産院についてから10分という超スピード出産だったそうで、お産風景の撮影はかないませんでしたが、母子ともに元気そうで何よりです。お産ラボを始めてから3年目、いつも身近な仲間がお産するのは初めてなので、もう、親戚のおばちゃんのような気分です。自分自身のお産から、6年・・・
その時に、ここで生まれた赤ちゃんが、生後12時間の赤ちゃんを抱っこさせてもらている姿を見て、また感動

あやのちゃん、おめでとう!!

幸せな時間をシェアしてくれてありがとう♡

 

 

 

 

 

親愛なる助産師さんへ

これからも助産師さんとともに・・・

3月のシンポジウム、京都での報告会で登壇した時の、スピーチです。


私は、3人の子どもを助産院で産みました。

静岡から、お母さんの立場で、出産ケア政策会議に参加してきました。自分が想像していた以上に現代のお産を取り巻く環境は厳しく、京都に足を運ぶたびに現実を突きつけられ、正直なところ、とんでもないとこに足を突っ込んでしまったなと思ったりもしましたが、ともに学ぶ志の高い助産師さんたちに励まされ、家族に背中を押され、今、この場に立っています。

さて、助産師のみなさん、知っていますか?

助産師さんたちには、女性の人生をがらりと変えてしまう力があることを!

私には、マイ助産師さんがいます!

3年位前、長男が、次男の鼻の穴にラムネを詰めたことがありました。ちょうど鼻にすっぽり入るくらいの硬いラムネです。取ろうとして、指を突っ込むと、ラムネは奥 へ、そのうち鼻の奥で溶け出して、その痛みで泣き叫ぶ弟、神妙にしている兄、見守る妹…これは、運転中の出来事です。本当にどうしょうもないけれど、パニックを起こしている次男をみて、真っ先に思い浮かんだのが助産師さんでした。

とりあえず、助産院に行ってみよう。

ふつうお母さんは、鼻にラムネを詰めて大号泣する息子を助産院には、つれてかないと思います。むしろ、連れてったら、迷惑だということ、冷静になればわかります。でも、どうしようもなく困ったときに、ふっと頭に浮かび、すぐに頼れる場所がある、そこに自分たち家族のことを分かってくれる人がいるというのは、どれだけ心強いか、ありがたいか。

私にとって、その存在こそがマイ助産師さんです。

結局、助産院について間もなく、大号泣しすぎてくしゃみ、ラムネ飛び出す!助産師さんは終始笑顔で対応してくださったものの、本当に、お騒がせな家族です…

 

さて、私が妊娠したのは、夫の転勤で、縁もゆかりもない静岡に引っ越してきてすぐのことでした。

それと同時に血が出るほど吐き、あらゆるにおい、TV、文字、日光でさえも受け付けないひどいつわりに悩まされました。夫も仕事が忙しく、周りには相談する人もなく、ずっとカーテンを閉めて暗くした家で一人で引きこもって過ごしていました。

私は、小さなときから、お母さんになることが夢でした。

いつか、妊娠するのを楽しみにしてました。でも、実際には、嬉しいはずが、不安や苦しみに耐える日々でした。こんなはずじゃなかった…何も知らない自分に驚き、失望しました。

きっと近いだろうと最初に選んだクリニックは、お城のような作りで、受付には、貴族のような服を着た人がいて、なんだか場違いなところに来た感じでした。

また、毎回、検査ごとに担当者が違うこと、

誰が看護師さんか助産師さんかも区別もつかないこと、

機械的な検査、電動で足が開く診察台、

カーテンを隔てて、モニター越しでの診察・・・

恥ずかしさのあまり頭の中は、真っ白で、何も質問できませんでした。みんな、こんな思いをしているのか、それとも私が自意識過剰なだけなのか、不安も解消されることがないまま戸惑うばかりでした。

ここで産みたくない!!

本能なのか、6か月の時に、助産院へ転院することを決意しました。

そして、11年前、初めてマイ助産師さんに会ったときのことを今でも、鮮明に覚えています。

ここでは、あなたがしたいようにすればいいのよ。

女性は、ちゃんと自分で産む力をもっているのよ。

私は、いつのまにかお母さんになることを気負っていました。不安いっぱいだった私の心と体に、助産師さんの笑顔と言葉が、魔法のように効いて、初めて会ったのに、とにかく夢中で話をして、帰るころには、気持ちも軽くなって、つわりも和らいだ気がしました。夫もその変化に驚いたほどです。

それからは検診も本当に楽しみになりました。まっすぐ向き合い、自分のこと、家族のこと、いろんな話をしました。30分から、時に1時間以上も!!いつでも、安心感、信頼感に包まれていました。

ただ、3人のお産は、すべて順調だったわけではありません。長男の入院、パニックなまま過ぎた次男の水中出産、貧血、これが本当の股ずれか知ったひどい静脈瘤、気管支炎のまま迎えた長女の出産…

でも、どんな時でも、助産師さんが寄り添ってくれたので、不安になることはありませんでした。3人目で初めて静脈瘤になったとき、恐る恐る鏡で下陰部を目の当たりにしたときは、検診の時まで、大変な病気にかかってしまったんじゃないかと正直、不安になったけど、

静脈瘤だね~痛かったでしょ。

と一通り説明を聞いて安心し、

今まで見た中で一番ひどいけど、大丈夫!!

という言葉に力が抜けました。特に一番という言葉がむしろ誇らしくさえ思えました。

お産の時には、ほめ言葉のシャワーを浴びせ続けてくれたおかげで、痛いのに、すごく気分がよくなって、褒められると調子に乗るタイプだという、新たな自分を発見することもできました。

とにかく、何度もあなたなら、大丈夫!という言葉に力をもらいました。

赤ちゃんのことは、もちろん、自分のことを大切にしてもらったという経験が、お母さんになる私に覚悟と自信をつけてくれました。助産師さんとのお産は、本当に幸せな時間でした。産後すぐにつけた日誌には、毎回、またここで産みたいと書いてあります。長女の出産から、5年たった今でも、まだ思い続けています。

(以下、スライド部分は省略)

さて、私は、自分の幸せなお産体験から、助産師さん、助産院、お産に深い関心を抱きました。そして、2年前の3月に、お産ラボを立ち上げました。

出産は、女性の人生においてとても大きな出来事なのに、自分のお産について振り返ったり、語ったりする機会は、ほとんどありません。妊娠する前に、学校で学ぶこともありません。お母さんを中心にみんなでお産体験をシェアし、ともに学ぶ場所、それがお産ラボです。

ちょうど2年前の3月、お母さん2人で立ち上げた当初から、月に1度、お産を語る座談会を開いてきました。毎回のように、助産師さんも参加してくださっています。

お産ラボには、特別なテーマや会ごとに目指すゴールがあるわけではありません。ただただ、お産について語る、聞く、考える、想いを共有することを大切にしています。でも、沈黙する、話さないという選択肢もあります。

座談会では、はじめに自分のお産、お産に対するイメージを漢字一字で表してもらいます。

10人10色のお産…

産む場所も産み方も、様々です。喜び、悲しみ・・・いろんな感情があります。学生さんや妊婦さんお産のイメージの多くは、怖いや痛いです。でも、お母さんたちが選ぶ一字は、それぞれで、いろんな想い、ドラマが詰まっています。命の誕生の瞬間は、神秘的でどこまでも奥深いです。

お産ラボの活動を通して、お母さん、助産師さんたちのお話を聞くたびに、自分のお産とのギャップを感じ、お産を取り巻く環境が過酷で、いろんな問題があるのではないかと考えるようになりました。

個人の問題ではなく、社会の問題ではないかと…

そんな時に出会ったのが、出産ケア政策会議です。

“命を育む女性を大切にできる社会を自分たちの手で創る”

その目的に共感し、志の高い助産師さんたちとともに学び、お母さんの立場で想いを伝えてきました。

お産ラボでは、これまでに、お産や子育てについて、シェアすること、知ること、選択すること、行動すること、を意識して、いろんなイベントを開催してきました。。

男性がお産を語る、おっさんラボ、マイクロバースの上映会などなどです。昨年は、立ち上げ当初からの目標だった、いいお産の日のイベントをお産ラボ仲間で作り上げました。

私自身もそうでしたが、驚くほど、お母さんたちは、お産・母子の専門家である助産師さんの存在を認識していません!お産ラボでは、活動を通して、お産・育児をキーワードに、助産師さんと地域の人たちを、つなげる役割も担っていきたいと思っています。マキコミュニケーション!!みんなを巻き込み、つなげていきたいと思います。

私には、5歳の娘がいます。娘がお母さんになるときに、助産院という選択肢も残してあげたいし、すべての女性がマイ助産師を選べ、自分らしいお産ができる未来にしていきたい。

そのためにも、自分の体験をシェアし、当事者である私たち女性が情報を共有し、声を上げていくことが、大切だと思っています。

先日、静岡では、マイ助産師制度のシェア会をしました。一人一人ができることをしていくという観点を持ちながら、マイ助産師制度の実現に向けて、少しづつ前に進んでいきたいと思っています。

もともと目立つことも、人前で話すのも苦手な私が、お産ラボの活動をし、こうして今ここに立っていることが自分でも不思議です。

私の人生は、助産師さんとの出会いでがらりと変わりました。

すごく大切なので、最後にもう一度言います。

助産師さんたちには、女性の人生を、日本の未来を変える力があります。

親愛なる助産師さんへ

お母さん、赤ちゃん、家族、いのちに寄り添って下さる 助産師さんたちに心から感謝します。いつも、ありがとうございます。

そして、これからも、よろしくお願いします!

 

お産ラボのお母さん!くさの助産院

ご協賛・ご協力、ありがとうございます。

はじまりも、今こうして私たちが活動できているのも、くさの助産院のくさのさんの存在なくして考えられません。
いつでも、深く温かい愛情をお母さんたちに注いでくださいます。また、地域の助産師さんのために精力的に活動されているお姿は、本当に頭が下がります。
くさの助産院は、お母さんたちのパワースポットです(o^―^o)

【名称】
くさの助産院

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【ご紹介】
お産は本来生理的なもので、自然の営みのひとつです。お母さんには産む力、母乳で育てる力、赤ちゃんには生まれてくる力があります。ご自身の産む力と赤ちゃんの生まれてくる力を信じて、赤ちゃんを迎える準備、育てる準備をしましょう。私たち助産師はそんなあなたの力になりたいと思います。
 お母さんも赤ちゃんもひとりひとり違います。一生に数回しかないお産です。あなたらしく、納得のいくお産になるよう、一緒に頑張りましょう。心配なこと、不安なことなど気軽に相談して下さい。

【URL】
ホームページ
Facebookページ

【連絡先】
くさの助産院
静岡市葵区瀬名川3丁目14番13号
Tel:054-262-4979

静鉄バス:
北街道線瀬名川東下車、竜爪線瀬名川西下車、草薙瀬名新田線弥生町下車