シェア&交流会 レポート➀

お産ラボシェア&交流会

9月に浜松で開催してくださった『ミニお産ラボ体験会&交流会』で、私たちも、たくさんの刺激や学びをいただき、お産ラボの輪を広げていきたい想いがふつふつと沸き上がってきました。
一方で、多くの方に関心を持っていただいているにもかかわらず、月に1度の開催ではなかなか要望に応えきれずにいることをもどかしくも思っていました。

どうしたらいいか、私たち自身もたくさん考えました。
いろんな場所で活動されている方々にパワーをいただきました。
同じ思いを共有してくださる助産師さんたちに励まされました。
Umiのいえの女将、まきこさんからも、ご自身の経験から、貴重なアドバイスをいただきました。

お産ラボ

そして、たどりついたのが・・・

そう、マキコミュニケーション!!

新たなステップの始まりは、仲間を募って、お産ラボを丸ごとシェアしよう、ということでした。

そして、先日、初めて藤枝で開催されたお産ラボシェア会は、とてもありがたいことに会場を提供してくださった第一建設HIBIKIさんからのラブコールがきっかけでした。

当日は、思いがけないハプニングもあったりしましたが、参加者6名のうち、3名の方がリピーターだったこともあり、みなさんが場を整えてくださいました。
まずは、会を始めるにあたって、武道の礼儀に則って、参加者のみなさんと一緒に黙想、そしてお互いに礼をして気持ちを高めます。

お産ラボ

それから、自己紹介とシェア会に参加した目的を簡単にお話していただきました。

助産師として、自分の経験を生かして、産後ケアに関わっていきたい

出産に立ち会いお産・育児の大変さを痛感し、男性の視点から、お母さん、家族支援をしていきたい

ずっと悩み続けた妊娠、出産、育児のこと・・・それらをもっと若い世代に伝えていきたい

悩んだ体験から、知り学び取った知識を現役のママとして、専門職として、役立てたい

お産、育児を通して学んだこと、すっかり忘れかけていた想い、自分にできることはないかなと模索している

お産ラボを知って、自分の居場所ができた。役割をくれて、ありがとう

みなさんのだれかの役に立ちたいという熱い想いがひしひしと伝わって、そこにいるだけで、とても幸せな気分でした。
それぞれが専門知識や経験をお持ちの方、お産ラボを通して出会えたことに感謝しています。

いつものお産ラボと少しちがうのは、シェア会では、お産ラボのやり方や、コツ、想いを少しづつ共有しながら、進めていきます。

➁へ続く

シェア&交流会 レポート➁

恒例のお産を表す一字

お産ラボ

今回は、苦・変・学・知・変・命 でした。

お産ラボ
 
  『苦』

安産のはずが、お産後2日間全く起きれない姿を目の当たりに、産後1週間、切れ目ない育児に夫婦共々疲れ果てる
”目が死んでる”家族のサポートに救われた。想像と、現実はまったくちがう。男性社会の中にいたら、気づかなかったことも、いろいろ経験しなくちゃ分からない
男女ともに、学校教育のなかでお産・育児を学ぶ必要がある

  『変』

お産は、思った通りにはいかない。クリニックでできたことが、総合病院ではできない!?
「できません!できません!」だらけに、堅苦しさ、古臭さ、息苦しさを感じた

  『変』

思考・生活・体調すべてが変化した。とにかく思い通りにいかない・・・自分から、子供中心にシフトした。
子育てをちゃんとしなくちゃという焦りと不安で、育児書を読み漁り悩む日々。
「幼稚園の先生だからわかるでしょ!」周りの反応とのギャップに戸惑う。
でも、子どもを持ったことで、お母さんたちの悩みが共有できた

お産ラボ

  『命』

3人の子どもほしいとのぞんだお産。お産はそれぞれだけど、命を授かり、産み、育むこと、すごい
命を生み出す自分すごい!だからお母さんもOK!子どももOK!それだけで、自分のことも子どものことも、夫のことも、大変なことも許せて、其のあとのことも楽な気持ちで乗り越えられる
胎教に興味、思いは通じる!

  『学』

出産を気楽に考えていたけれど、「ダメダメ!」「死産になっちゃうよ!」職場の先輩たちのネガティブな言葉に不安になったり、いろいろ考えさせられた。ハッピーなことから、心配な気持ちに。妊娠、出産を通して、子どもや先輩から、たくさんのことを学んだ。
奇形を持った子を苦しみながら産み、育てているので、この想いを伝える側になりたい。

  『知』

こうあるべき、こうすべきという想いが人一倍強いため、安産目指して、すべてやれることはやったけれど、想像してたのとはちがっていた。
実体験として、お産のことを知った!知識として知っていたことと、実際の経験はちがっていた。助産師さんだからわかるでしょという周りの対応と、当たり前にこなせない自分にもやもや。
子育てにはゴールもないし、結果もみえない。産後のお母さんたちは、どんな思いで日々過ごしているんだろうか?と思いを巡らせ、弱音を吐く場所が必要だと感じている。

その他にも、藤枝市の中学校で行われている性教育のお話や、各地域の産後ケア事業の問題、夫婦間のふれあいの大切さなどなど、話が尽きなくて、時間が足りなくなってしまうほどでした。

男性の視点からお産・育児を見つめ、お母さんに想いを寄せてくださるお父さんの存在はすごく心強く感じました。お産から育児にしっかり関わって、喜びも苦しみも分かち合ってきたからこそ、その言葉に説得力があります。

お産ラボ

がんばりすぎちゃってるお母さん!大きな声で、言っちゃってください!

「命を生み出す自分すごい!それだけで、OK!」

お産ラボ

シェア会を終えて、素敵な仲間が、いろいろな形でお産ラボの輪を広げてくれますよ!
もうすでに、動き出してます。今後の展開にワクワクしています。(Sachie)