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令和元年、お産ラボの歩みを振り返る④

 3月8日に向けてカウントダウン!!

お産ラボの平田です。普段、過去を振り返ることをほとんどしない私ですが、こうして数日、記事を書いていると、お産ラボへの想いと、仲間への感謝の気持ちが募ります。

令和元年、お産ラボには、2人の赤ちゃんが誕生しました♡
家族が増えるようで、自分のことみたいに嬉しいことです。

順心の講座でも大活躍だった、かなちゃんと赤ちゃん!!私は、妊婦健診から同行させてもらって、ずっと一緒にわくわくドキドキを共有しました。そして、なんとお産に立ち会わせてもらいました。お産の圧倒的なエネルギーの前に、ただただ見守るしかできませんでしたが、本当に神聖で感動的で幸せな体験でした。

お産の時に、おろおろしてしまうお父さんたちの気持ちもちょっぴり分かりました笑

そして、みぽりんの自宅出産には、プロジェクトメンバーとしてサポートしました。
その名も『うちうみプロジェクト』
いいお産の日のイベントで本人が発表してくれたスピーチを紹介します。



私は9月5日に第3子を出産しました。
妊娠発覚から出産までの10か月、人生の中で一番幸せな期間を過ごすことができました。

今日はそんな10か月を皆さんに少し紹介したいと思います。

突然ですが皆さんのイメージするお産はどんなお産ですか?

私のイメージするお産は布団の上で自然に身を任せてゆったりとした感じでした。

多分テレビで見た自宅出産か助産院でのお産が記憶に残っていて結婚をする前からいつか出産するときはそんなお産がしたいなとなんとなく思っていました。

2013年に第1子を出産しますが、病院で出産しました。

2015年に生まれた第2子は助産院で出産。

どちらのお産もいいお産でした。でも何かもやっとするというか、あー満足だったっと大きな声で言えるお産ではなかったなと感じていました。

そんなもやもやをぐるぐる巡らせているうちに3人目を産むことがあったら自宅で産んでみたいと思うようになりました。

私のイメージするお産、布団の上で自然に身を任せるお産は自宅なら叶えられるかもしれない!そう思ったんです。

ただ自宅で産むとしたら入院期間がありません。

入院がないなら出産当日からの食事や身の回りのこと上の2人の世話も自分がやらなければいけない。

さすがにそれは厳しいけど、実家の母は仕事をしていてがっつり頼ることはできない、義理の母は近くにいるけど、がっつり頼るとお互い疲れそうとかとか自宅出産のハードルは高く見えました。

いろいろ考えて、ふと友達に頼もう!どうせなら妊娠期間から共有してみんなでお産を楽しみにしてもらうことはできないかなと思いついたんです。

そして立ち上げたのがうちうみプロジェクトです。

うちうみプロジェクトの目的は3つあります。

1メンバーみんなが妊娠期間から共有し、自分の出産のようにお産を感じてもらう

2妊娠中から産後のサポート

3自宅出産が出産の一つの選択肢として少しでも広まってほしい

サポートが薄い人でも自宅出産を選択肢の一つに入れてほしいという私の願い

そして集まってくれた12人のメンバーは私の大好きな人ばかりです。

LINEのグループで妊婦検診のことを共有したり、私の些細な悩みや思いを聞いてもらったり、時間に都合のつく人は一緒に妊婦検診に来てもらいました。

でも妊婦検診ですることといえばお菓子を食べながら話に花を咲かせること。

くだらない話8割、まじめな話2割、ゲラゲラ笑って、パクパク食べて、意味のないような時間が何よりもかけがえのない時間でした。

一番幸せだったことは私のお腹に巻くさらしにみんなで刺繍をしてくれたことです。

背守りと言って古くからあるお守りです。

5メートルくらいのさらしを広げてみんなでチクチク。そのさらしを巻くと幸せで満たされました。

あっという間に過ぎてしまった妊娠期間、気づけば予定日目前の9月5日についに出産の日を迎えました。

出産は私のイメージ通り、イメージ以上の満たされた幸せなお産でした。

特別感が全くない、日々当たり前にあるかのような雰囲気の中、4畳半の和室でお産をしました。

産んだ直後から次々と来てくれるうちうみプロジェクトのメンバー。

平日の昼間なのにみんな来てくれて満面の笑みで娘を抱いてくれました。

妊娠期間をともに過ごしていた分、メンバーもみんなとても嬉しそう、ただの友人の出産とは違う顔をしてくれているなと感じました。

そんなみんなの顔を見るとまた幸せ。幸せが幸せを連鎖させる。出産って本当に尊い瞬間です。

産後も冷蔵庫の中はタッパーが入りきらないほどにおかずがあり、食事に困ることはありませんでした。みんな自分の家のように台所を使い、子どもたちと接し、私と話してくれました。

出産をして自分の子供が生まれたこと以上にみんなの優しさが嬉しい。

ただただ幸せな時間でした。

このうちうみプロジェクトを通して気づけてことがあります。

出産はお産自体が重要ではなくて
妊娠期間や産後が大事ということ。

これ以上ない妊娠期間を過ごすことができて、出産直前の時期には別に自宅で出産できなくてもいい、病院に行くことになって例え帝王切開とかになったとしても満足だなと自然と思える自分がいました。

そして産後みんなが私のことを気遣いケアしてくれる。いっぱい愛をもらって私が満たされると目の前にいる赤ちゃんのことがすごくいとおしく感じました。

愛をもらうと人を愛することができるんだなと実感。

お母さんを満たさないと赤ちゃんを満たすことはできないと身をもって感じることができました。

私が過去2回のお産に100%満足をしていない理由は出産場所やスタイルの問題ではなく妊娠期間、産後にあったんだと思います。

私はこの話をすることで自宅出産を推奨したいわけではありません。一人ひとり様々な事情があります。自分に合う出産スタイルを考えてもらえればいいと思います。

でもどんな出産を選んだにしても一人でお産することはできません。妊娠期間も産後も一人で超えるには山が高いです。

人にサポートをお願いすることはとても勇気がいります。でも頼られるってきっと嬉しいことです。

ぜひ、第2、第3のうちうみプロジェクトを立ち上げてみてください。

今まで感じたことのない幸せを感じることができると思います。

*うちうみプロジェクト10か月のスライドショーFBにアップしたので、見てください。最後に出産時の映像も流れますので、ご了承ください。


子どもは、宝です。
仲間とともに、子どもの誕生を喜び、成長を見守れることができて、とても幸せです。

1人でも多くの女性が幸せなお産体験ができますように・・・