第15回 お産ラボ 

ちょうど同じくらいの月齢の赤ちゃん3人も参加してくれたお産ラボ、そこに赤ちゃんがいるだけで、場が癒しの空間になります。

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はじめに、自己紹介しながら、Good & New(24時間以内にあったいいこと、幸せなこと)を聞きました。

ちょっとお話できた!
夜泣きが改善した!
3歳児が、玄米をごま塩で食べた!

お母さんたちのささやかな幸せは、いつも子どもたちが運んできてくれます。

さて、和やかに始まったお産ラボでしたが、死産、流産、早産、難産、酷いつわり・・・
それぞれ、様々な困難、苦しみ、辛さを乗り越えていました。

『長』

妊娠期間はとにかく楽しんだけど、長く感じて早く会いたかった。初産で12時間、普通のお産だけど、実母が2時間と聞いていたので、長い!
妊娠中、なぜか男の子だと思っていた時、夫がふいに「女の子だったら、めぐみはどう?」母は、自分の姉を死産、その子の名前がめぐみちゃんだった。
何も知らなかった夫のひとこと、不思議なご縁を感じた。

『難』

とにかくお産に至るまで、大変だった。アメリカでの流産。無保険のため、より安価な場所を選んで掻爬(そうは)手術に臨んだ時の恐怖、機械的な検査と冷酷に思えた外国人医師。帰国後、漢方などを用いた不妊治療、2度の流産。仕事中に大出血、入院、切迫早産、寝たきり・・・
親族の「なぜ、男の子が生れない」などの言葉も、お産経過の大変さを乗り越えたら、なんてことない。心臓に毛が生えた。とにかく、子どもが大事!!

『幸』

臨月にあらゆる検査で、先天的な障害を持っていると知らされた長男。おめでとうの言葉が素直に受け入られなかった。なくなるまでの3ケ月、自宅で精神的にも、肉体的にも過酷な日々を過ごした。こども病院は、最初から最後まで自分の心のケアまでしてくれた。最近、弟が「お兄ちゃんお空にいる。飛行船に乗ったら会えるね!」そんな平凡な、幸せな日が来るとは思わなかった。辛く、苦しかったことを忘れていく力があってよかったな。

『耐』

はじめ、子どもはいなくてもいいと思っていた。酷いつわり、里帰り先で子宮口全開に。1日でも長く、お腹の中にいてほしいと祈っていた。お産は3時間、2354gの赤ちゃん、先生がポンポンしてようやく泣いた。NICUの心拍を計る機械の赤い点滅音がトラウマになっている。
なんでいらないって思っていたんだろう・・・すごくかわいいし、成長が嬉しい。

『生』

陣痛が来てから38時間、病院についてから26時間かかったお産、促進剤を打ってもなかなか進まない自分のお産、一方で、隣のLDRから妊婦さんの叫び声が聞こえてきて怖くなった。3600gの赤ちゃん。産まれた―!!の感動の涙を流す予定が、ぐったりしてしまった。あまり覚えてはいないけど、医者には、「分娩に関しては、10点満点!」と言われて嬉しかった。

 

お母さんになるための試練は、不意にやってくる。心の準備も覚悟も出来てないときに、容赦なくやってくる。

でもきっと、すべてのことは必然で、意味がある。

子どもの存在は、絶大。

そして、母は強し。

だから命はこれからも続いていく・・・

お産ラボ

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

(Sachie)

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