母子と助産師の交流会レポ③

「始」
お産はその子の始まり、お母さんになる始まり。全ての始まりだと思う。病院勤めで人それぞれお産は違うと実感。お産は女性にとって、家族にとっての一大イベントであり、母子ともに命がけの場に立ち会うことができるのは尊い事であり、感謝の気持ち。ぜひ教育に生かしたい!


「痛/喜」
1人目の出産は、とにかく痛い!その頃現役の保育士であり、切迫早産など不安だった。出産へのイメージも無く、新しい生命との出会いよりただ不安ばかりが大きかった。お産の日はちょうど地震があった日でもあった。

2人目では、喜びを感じられる出産を経験できた。

「悩」
1人目は妊娠高血圧症候群、逆子で34週で帝王切開。赤ちゃんは2100g程でNICU入院、自分もMFICUに入院。赤ちゃんが退院するまで出産報告出来なかった。色んな事が納得できるお産じゃなかった。妊娠〜出産、産んでからもジェットコースターのよう。現在第2子妊娠中、V-BACを考えているが、自分のエゴじゃないか?とも思ってしまう。


「楽」
助産師として5年勤務した後の妊娠。今まで人のを見てきたが、自分が陣痛を味わえる、どんな痛みなのかワクワクした。3人の出産はどの子の時も楽しかった。3人目の出産は助産院で上の子2人も立ち会った。その時は泣いてしまい、怖い思いをさせたかな?と心配したが、その後保育園で助産師と産婦のお産ごっこが繰り広げられたらしい。家族皆んなで乗り越えられたお産だったのかなと思う。お産はマイナスイメージよりも赤ちゃんに会える、そのママがどんな子育てしていくのか楽しみなイメージ。助産院のお産ではずっと寄り添ってくれる安心感があった。自分もそんな助産師になりたい。


「謎」
まだ学生で現場を知らない。お産はドラマの一部を見たり、YouTubeで見たりという、未知の世界。


「命」
第1子妊娠中に女性器の腫瘍を指摘され、妊娠5ヶ月で回復手術。検査結果は、良性と悪性のボーダー。発見が遅ければ、今の命や子ども達との出会いは無い…ママになることは奇跡。何歳になっても悩みながら子育てしていくものだが、お産によって命はつながっていくと感じる。


私達のグループは、総合病院勤務助産師、助産師養成に携わる助産師、子育て支援事業関係者と利用者、看護学生の6名でした。初めましてではなく、お仕事やお子さんの学校繋がりなどで顔見知り同士の方々もおり、お話も盛り上がりました。


行政の支援も含めた子育て支援のお話や、立会い出産って、どう?おすすめなの!?という話題も。中でも夫立会いや上のお子さん達の立会い出産について「バースプランって何!?という世代の自分からしたら、今は産婦がどうしたいのかという自分の思いと、家族の思いがつながった出産が出来るのが羨ましい」という言葉が印象的。お産には色んなケースが有るけれど、出来る限りその方とその家族の思いが置いてけぼりにならない様に、温かい寄り添いが有るといいなぁと願います。

色んな立場の方がお産という1つのテーマに心を寄せて語る場ってなかなか無い…でもとても大事!と共感できました。

入院中に行うバースレビューも貴重だけれど、医療者の前で本音全ては言いにくい…

医療機関を離れて、他者とお産を振り返って語り合うお産ラボの活動はすごく良いね!とお産ラボの励みになる嬉しい言葉も頂きました!(Kanako)


母子と助産師の交流会の実行委員は、常葉大学教授の濱松先生を中心に、開業助産師、総合病院の師長さん、クリニックの勤務助産師さんが垣根を越えて集まった中に、お母さんの意見をとお産ラボも仲間に入れていただいてます。

現代の日本のお産環境やお産の在り方、ケアする側、受ける側の意識などに少なからず危機感を抱いて、静岡では何ができるかを考えながら活動しています。

当日は、メンバーが子守りをしながら、交流会を見守りました。

つづく・・・

母子と助産師の交流会レポ①

母子と助産師の交流会レポ②

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