山口璃遥助産師によるJICA活動報告会

助産師の佐野さんが企画してくれた『山口璃遥助産師によるJICA活動報告会』に参加してきました。

JICA山口さん

静岡赤十字病院で勤務した後、2014年から2年間、青年海外協力隊として、アフリカのモロッコに派遣された山口さんが現地での活動や、そこに至るまでの想いや過程を詳しくお話してくれました。

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主な活動の中に、医療機関に継続可能な『5S KAIZEN 』のシステムを導入するというのがありました。もともと企業からはじまった環境改善は、日本の多くの病院で徹底して実施され、医療関係者の間では、周知のことだそうです。

『5S KAIZEN 』とは??

整理・整頓・清潔・清掃・しつけ

文化や思想の違いで思い通りにいかなかったこともあったようですが、現地の人の立場にたって、工夫して、いろんな変化をもたらしたこと、本当に素晴らしいと思います。

私は、はじめて知ったことでしたが、まさに我が家に取り入れるべきシステムだと感じました・・・

また、99%がイスラム教のモロッコの人たちがよく使う言葉も紹介してくれました。

インシャッラ すべて、神様が望むなら

ハムドリッラ 神様のおかげだから感謝

モロッコ人の死を受け入れるのが上手だという死生観、隣人との距離の近さ、家族を最優先に大切にする姿は、山口さんの価値観に大きな変化をもたらしたそうです。

最後に、モロッコのお産時事情について、金銭的な面、衛生的な面、距離的な面から、病院と自宅でのお産が半々だということ、無資格の産婆さんが重用されているとのことでした。

さて、山口さんのお話の後に、日本家族計画協会の理事である小長井さんのお話も聞くことが出来ました。

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赤ちゃんのふれあい体験学習を初めて導入したことや、なんと妊婦ジャケットの特許を持っているということ、日本だけにとどまらず、東南アジアからソ連、そして近年はチュニジアをはじめとするアフリカ諸国で家族計画・母子保健の普及啓発のための活動をしているという、とても壮大で、貴重なお話でした。

特に、家族計画の中に、男性をいかに巻き込むかと言われていたのが印象的でした。いつか、おっさんラボとコラボできたらと思います。

かつて、私も海外協力隊に関心を寄せていた時期がありました。私は別の道を選択しましたが、今日、まっすぐな目でお話された山口さんの姿を見て、当時の想いがよみがえってきました。

同じ日本人として、海外で活躍する方々を誇りに思います。
とてもいい刺激を受けました。

主催してくださった佐野さん、会場のいぶきの助産院の小長井さん夫妻、そして山口さん、ありがとうございました。

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