小さなころから、私の夢は、お母さんになることだった。
本当に、ただ、ただ世話好きな私の母のもとにやってくる小さい赤ちゃんとお母さん。
「頼る人がいないなら、うちにおいでん。」
と産後数週間一緒に過ごした赤ちゃんとその家族・・・ほぼ毎年のように10人以上。
男の子、女の子、大きな子、小さな子、双子ちゃんも。
家族として一緒に過ごす数週間、私たち4姉妹も、小さな赤ちゃんの顔をのぞいたり、ふれてみたり、匂いをかいでみたり・・・
時々、横になって休んでいるお母さんの代わりにそっと抱っこや、ポンポンしたり。
でも、赤ちゃんがひとたび泣き出すと、トントンしても、子守唄歌ってみても、どうしようもできなかった。
お母さんは、その抱っこで、そのおっぱいで一瞬にして赤ちゃんを泣き止ませちゃうのに・・・
ちょっとした挫折感、敗北感、それが私がお母さんになりたいって思ったきっかけだった。
赤ちゃんにとって、最強!お母さん、すごい!!
そして、私はお母さんになった。
その扉を開けると、毎日がジェットコースターのように感情も体も揺さぶられまくる。
喜びや幸せ、悲しみや不安やイライラも、思い通りにならないことも、いっぱいだ。
あぁ、お母さんって、たまらない。
「お母さんの子だから、何があっても大丈夫!!」
いつでも何の根拠もなく、自信満々に言ってくれた母のおかげで、私は、お母さんを味わえているだと思います。
母自身が、大忙しの日々の中でも、みんなのお母さんでいることを心から楽しんでいる姿を見て、私も、そんなお母さんになりたいなって。
すべてのお母さんに、ありがとうを・・・
(Sachie)