『現代のマザーテレサ』
助産師のロビン・リムさん講演会
インドネシア・バリ島「ブミセハット助産院」
Believe in Mothers~Believe in Babies
~陣痛がもたらすもの。そして、寄り添いとは~
冒頭、お腹を抱えて登場し、会場を巻き込んで、お産劇。
あっという間に、ロビンさんの世界に引き込まれました。
眼差し、立ち振る舞い、笑顔
そこは、愛が満ち溢れた世界でした。
「愛」に生きる。
そうでなければ、何のために生きるのでしょう?
ロビンさんの問いかけが、何度も胸に響き渡りました。
ブミセハット助産院では、社会的弱者である貧困層の女性に無償で”丁寧で自然なお産”を提供しています。
医療介入が少ないお産において、自然を崇拝すること、祈り、
愛、繋がり、お母さんと赤ちゃんへの想い・・・
I believe in You,Mom.
実際、ロビンさんのお産を体験した方のお話を聞き、スライドをみせていただきましたが、側で寄り添い、お母さんを信じて待つ姿がそこにありました。
テーマである陣痛について、特に印象的だったのは、痛みと苦しみについてでした。
『pain 痛み』
肉体的に感じるもの。陣痛の時は、誰でも感じるもの。
『suffer 苦しみ』
なんのサポートもない時、たった一人で痛みに向き合っているとき、永遠に痛みから解放されないと思うとき、その痛みが苦しみに変わってしまう。
愛のある寄り添いは、『痛み』を『苦しみ』に変えない。
それができるのが、助産師!!
その他にも、被災地域での精力的で献身的な活動、ロビンさん自身のお産態勢の実演、興味深い胎盤のお話、質疑応答、ハグなどなど、本当に温かな充実した時間でした。
また、主催された、Umiのいえの齋藤麻紀子さんのお産体験から今の活動へのお話も、とっても素敵でした。
交流会では、会いたかった人、新たな繋がりもできて、たくさんの刺激をもらいました。
日本の周産期を取り巻く環境は世界的に見れば高水準だけど、なんだかちぐはぐで、お母さんも、バースキーパーも(医師、助産師、ドゥーラなど)不安や悩みや苦しみが蔓延してる。
Don’t give up! We can do it !!
日本のお産をよりよくするために、一人一人ができることがある!!ロビンさんからもらった言葉を胸に活動していきます。
ロビンさんのハグ、とっても優しくて温かくって涙が出た・・・
Umiのいえのみなさん、アースカンパニーのみなさん、素敵な会をありがとうございました!!
【ロビン・リム – プロフィール】
1956年アメリカ生まれ。アメリカとフィリピンに育つ。
助産師、8児の母。
1995年インドネシアにYayasan Bumi Sehat(ヤヤサン・ブミ・セハット)設立。「Yayasan」は非営利、「Bumi」は母なる地球、「Sehat」は健康という意味。産前、出産、医療ケアを、無償で提供してきた。
ブミ・セハットが提供している患者のケア、教育、人的サービスは、年間5万件以上。
2011年、「CNNヒーロー・オブ・ジ・イヤー」受賞。インドネシアでの高い周産期死亡率低減に向けた献身的な活動と実績が評価された。「Ibu(マザー)・ロビン」として、広く知られる。
著書20冊。英語、インドネシア語、イタリア語、スペイン語で出版されています。
「お母さんたちと、赤ちゃんたちが、教えてくれたんです。この世界は、守る価値がある、って。」
まずはこちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=o5wa_xAU3z0
続いてこちらをご覧ください。
http://www.earthcompany.info/ja/robin/