お産ラボ in 岡崎

午後からのお産ラボでは、自己紹介のあと、恒例のお産をイメージする1字を発表しながら、お話が始まりました。

okazaki

さて、今回は源・喜・宇宙・神秘

 『源』

お産体験が、自分の源、すべての原点。
吉村医院でお産できたことで、人生が変わった。
1人目はただ必死だった。2人目の時は、自分は筒でしかなかった。天から、ずどんと降りてきた。
生きているだけで大丈夫!この生命力があれば大丈夫!!と心から思える。
そう思えるのは、自分の力で、自然に産ませてもらった満足感。その感覚を味わってもらいたい。

 『喜』

産む力を大切にしている病院で、ヨガなどで体作り。一方で、赤ちゃんの扱い方がすごく雑だった。痛がっていたら、「お母さん、痛がりなんですね~」看護師さんの余計なひと言や、人によって変わる指導、おっぱいの量の細かな記録などのストレスで入院期間がすごく苦痛だった。流産をきっかけに食生活を見直す。
80歳のおばあちゃん助産師さんとの出会いに救われた。
「産んで終わりじゃないんだよ。」
「この産院がもっと良くなるにはどうしたらいい?」
次は、助産院で産みたい。

 『宇宙』

すごく広大なイメージ。自分自身は、妊娠してから、自然にかえる感覚。吉村医院と実家の近くの病院を行ったり、来たり。
「頭大きすぎて、自然分娩無理じゃない??」
「帝王切開じゃないと無理!誘発もムリムリ!」、
「大きさだけで産めないってことは、ない!!」
異なる対応に混乱。
予定日10日過ぎての微弱陣痛。痛みに耐えきれず、「切ってもいい~!」
ポンッ!バシャ~と破水、お産に至った。
自身の経験から、他の人のお産て、どうなんだろうと気になっている。


 『神秘』

看護学生時代、実習でお産を目の当たりにして、感動。がんばって産み落とすお母さんの助けをしたい!吉村医院の助産学生の実習制度の参加し、「自然」がいい!就職したいと懇願
「まず医療現場を見てこい!そうしなければ、本当の自然の良さは分からない」

1人目のお産は、助産院で。2人目は吉村医院で。
まき割り、同じ釜のごはんを一緒に食べる・・・妊娠期間から、産後まで共に過ごす中で横のつながりが出来た。その必要性と居心地の良さから、おやつを食べる会を主催している。

その他にも、産む場所の選択肢の少なさ、多すぎる情報から選択することの難しさ、育児における善悪、白黒をはっきりすることの息苦しさと曖昧さ、いい加減の大切さ、後産と胎盤のこと、助産院の置かれている状況、1人目の産後ケアの必要性などなど、たくさんのことをシェアしました。

そして、やはり話題の中心にあったのは吉村医院。

「現代の生活では普通の(自然な)お産は出来ない」
___吉村正先生

そんな言葉も印象的でした。

生活の中のお産、

自分と向き合うお産、

繋がりを大切にするお産

お産を取りまく環境は、変わり続けています。

自分はどうしたいのかなと考える機会はこれからも必要だと思っています。
いろんな場所で、当たり前のように広がっていくまで、お産ラボを続けていこうと思います。

参加してくださった方々、主催してくれた『honoiro』小林悦子さんありがとうございました。

✩悦子さんの素敵な感想は⇒こちらからどうぞ!

(Sachie)

『マイクロバース』上映会 in 岡崎

3月3日晴天に恵まれたひな祭りの日に岡崎へ行ってきました!

午前中にドキュメンタリー『マイクロバース』を上映し、午後にお産ラボをしました。

microbirth

岡崎市には、河瀬直美監督によるドキュメンタリー映画『玄牝(げんぴん)』の舞台になった吉村医院があります。

“自然分娩”とは?吉村医院とは?
吉村医院では院長の考えのもと、薬や医療機器などの人工的な介入をせず、女性が本来持っている“産む力”を信じて産む「自然なお産」(自然分娩)を行っている。院内に建つ江戸時代中期の古民家=古屋は、薪割りや板戸ふきなど昔ながらの労働や、一汁一菜の素朴な昼食をとる場として妊婦たちに開放し、出産に向けて心とからだづくりの大切さを伝えている。
_______『玄牝(げんぴん)』公式ホームページより

お産、とりわけ自然分娩に対する意識が高いお母さん立ちがたくさん集まってくれた今回の上映会では、上映後に3つのグループに分かれて、みんなが意見を出し合い、またメンバーを入れ替えて再度、意見交換、そしてシェアする形をとりました。

ほっとした

知識として知れてよかった

インパクトがすごすぎる

次世代への責任を感じる

怖い

プレッシャーを感じる

妊娠中に見たかった

医療者の方に見てほしい

母児早期接触の大切さを学んだ

医療者として、葛藤している

菌との上手な付き合い方を考えたい

お産について、知る機会と選択できる場が必要

『Microbirth』は、とってもデリケートな内容で、お母さん、妊婦さん、妊娠する前の女性、医療従事者、見た人それぞれに異なった感想を持ちます。私自身、何度見ても、いろんなことを考えさせられます。

目に見えないものの世界を知ること、理解することは、容易ではありません。
いいとか、悪いとか、正しい、間違っているをジャッジするのではなく、知ったことで自分の中に沸き上がってきたもの、感じたものを大切にしてほしいと思っています。

自分を大事にする

この上映会が、お産に向き合う1つの側面として、問題提起となれば、幸いです。

(Sachie)