第7回レポート➀

ちょっとだけ、限界を感じてます・・・

先日、第7回お産ラボを島田市で、開催しました。

今回は、初めて専業主夫をされてる男性の方がオブザーバーとして参加してくださいました。

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また、助産師を目指す学生さんも参加され、異世代間交流を目指すお産ラボとしても充実した会となりました。

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守 ・ 愛 ・ 力 ・ 強 ・ 絆 ・ 卵 ・ 輝 ・ 生 ・ 涙 ・ 気合 

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お産をイメージする文字に込められたストーリーや想いは千差万別
誰一人として、同じではありません。

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初めての妊娠で楽しみ、不安、楽しみ・・・そんな自分の心の変化に戸惑い、お産では自分と赤ちゃんのもつ力に驚いたということ
そして、看護師として立ち会ったお産と自分の体験は全く別物だったという気付き

気分爽快!自分はお産に向いているって、とっても楽しそうにお産をふりかえってたお母さんの突然の涙・・・
「子どもって何があるかわからない・・・」

切迫早産、絶対安静・・・出血、貧血の壮絶なお産、生死のはざまで感じたこと、生きていることは、奇跡の連続であること

1人でも、4人でも、命を産み、育てることの大変さは同じ、5人目を妊娠してるお母さんが思うこと

トキソプラズマの検査で陽性になって、涙に明け暮れたお母さんの
「どんな体でもうちの子には変わりない!みんなで守り抜いていく」
という決意にたどり着くまでの想像を絶する苦悩

初めてのお産に向けて楽しみで、楽しみで、陣痛も会いたい会いたいと泣きながら耐えたこと

切迫早産、不正出血・・・何か悪いことをしたかな?生れてきた命、そして自分の母に感謝でいっぱい

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不妊治療、体外受精、不正出血、切迫早産、救急搬送、緊急帝王切開、貧血、子どもの疾患、障害の可能性、促進剤の不安、子どもの長期入院・・・・様々な困難を乗り越えたお母さんたちのお話、すべては書ききれませんが、とても奥深く、濃い内容でした。

命を宿した瞬間から、コントロールできないほどの感情に揺さぶられ、変化していく体に気持ちが押しつぶれそうになったり、まだ見ぬ我が子を想像して顔をほころばせたり、とてつもなく不安になったり、それを模索しながら乗り越えて、陣痛の痛みに耐えて、傷の痛みに耐えて、赤ちゃんを産み育てていく・・・

お母さんってすごいとしか言いようがない。

でも、そのことに気づいてないお母さん、多いんじゃないかな?お母さんだからって、がんばりすぎちゃってないかな?

お母さんが生まれたての赤ちゃんを優しくあやすように、自分ののことを大切にケアできるようになったらいいな。
まずスタート地点をふり返って、自分が成し遂げたことを自分で、誉めてあげましょう!!

「わたしって、すごい!えらい!!」

お産ラボは、みんなにそう伝えたいです。

➁へつづく

第7回 レポート②

今回、体外受精でお子さんを出産された方が参加してくださいました。

お産ラボ

島田市で昨年まで、8年間にわたって開催されていた、『お母さんになりたい応援団』第1期に参加され、現在、3人の子のお母さんとして奮闘されています。

『お母さんになりたい応援団』は、子どもほしいのになかなかできない…子宝に恵まれたい…不妊治療を続けていいのか不安・・・そんな思いを抱えながら、がんばっている女性たちを応援する講座です。
悩みを共有する座談会や、専門家を招いての講座等、お母さんになるために情報交換する場でもありました。そして、8年間で、200人が参加し、現在、100人以上がお母さんになっているそうです。

この講座を企画した1人が、染谷絹代さんで、現在の島田市の女性市長だと聞いて、島田市の子育て支援に対する積極的で、真剣な取り組みに納得し、そこに関わるお母さんたちの情熱と熱意をひしひしと感じました。市役所のトイレひとつをとっても、ベビーベットやチャイルドシート、おむつ用のゴミ箱が設置してあり、お母さん想いな設備が整っていました。

 さて、私は、今まで、不妊治療を経て、体外受精で出産したというお話をしてくれるお母さんに出会ったことがありませんでした。

以前、不妊治療をしている人に、間接的に「あなたにはわからないでしょ。ほっといて。」って言われたことがあって、どんなふうに対応したらいいのか分からなくなっていました。

とってもデリケートなことなので、お互いに壁を作ってしまうし、当たり障りのない対応で、どうしても距離を置いてしまいました。。

だから今回、率直に、いきいきとお話されるお母さんの姿を見て、感動すら覚えました。語弊があるかも知れませんが、私の中にあった固定観念や偏見が吹っ飛んで、清々しい気持ちになりました。

 毎月の生理で一喜一憂したり、常に病院と連絡を取り合って確認する、顕微鏡で、受精過程をのぞきながら、経過を待って、お腹に戻す・・・

知らないことだらけでした。そう、やっぱり、分からないでしょって言われたら、その通りなのです。だからこそ、今回、私は知ることが出来て良かったです。

 「受精される順番が違っていたら、兄弟の順番も違っていたと思うから、3人を3つ子と思って育てている。」

っていう言葉が印象的でした。子どもがいて、お母さんになれる。
命って、尊いです。

お産ラボ

お産ラボ
 
さて、レポート①、冒頭の限界ですが・・・

もちろん、お産ラボの活動に限界を感じているのではありません!!
むしろ、もっといろんな場所で、いろんなお母さんたちとシェアしていきたい。

お産ラボでは、みなさんのおかげで、毎回、学びや気づきがあります。それをシェアしたいという気持ちがある一方で、お産ラボの場の空気、みなさんの想いを充分に伝えられているかな?って、伝えることの難しさを感じています。限界というのは大げさかもしれませんが・・・

私たちが、レポートを記すことを大切にしている理由の1つは、お産ラボや、子育てイベントなどに出てこれないほどに、おうちに引きこもって、1人で悩んだり、弱ってしまっている、本当に誰かの助けが必要なお母さんにも、同じ想いや悩みをみんな抱えてるってことを、なんとか届けたいからです。

全部を伝えきれないもどかしさを感じつつも、これからも、出来る限りまとめて、少しでも伝わるようにレポートしていきます。
でも、機会があれば、ぜひともお産ラボの雰囲気を味わいに来てください。お話するのが苦手なら、オブザーバーとして、耳を傾けて見守るだけでもいいです。その場にいることで得られるもの、格別です。間違いなく、多くの気づきと学びがそこにあります。

お産ラボ

改めて、参加してくださったみなさん、お母さん業界新聞の杉本さん、ありがとうございました!

(Sachie)